近年増加しているスマートハウスとは?特徴やデメリットなども紹介

公開日:2023/11/15


近年、エコロジーとテクノロジーの融合により、住宅業界にも大きな変革が起こっています。その中でも「スマートハウス」は注目される存在となっています。この記事では、スマートハウスの特徴やメリット、デメリットについて詳しく解説します。注文住宅を検討している人にとっては、必見の内容となっています。

スマートハウスってなに?

スマートハウスとは、IoT(アイオーティー)を導入して暮らしの快適さを追求すると同時に、消費エネルギーの最適化を実現した住宅です。

IoTとは「Internet of Things」の略称で、モノのインターネットという意味の言葉です。家をまるごとIoT化したスマートハウスでは、エアコンやテレビなどの家電製品はもちろん、システムバスやドアロックなども端末から操作できます。

さらに、「HEMS(ヘムス)」というシステムを用いて家全体の消費エネルギーを管理し、ムダな光熱費を抑えてくれるのです。HEMSとは、Home Energy Management Systemの頭文字をとったもので、家庭内のエネルギー(電力)が「いつ・どこで・どれだけ」使用されているのかを、ネットワークで一元管理するシステムです。

スマートハウスの発電装置には、太陽光・風力・地熱など、温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーを利用するシステムが採用されます。自宅で電気を作るので、電力会社から購入する必要はありません。このような特徴から「エコな暮らしができる家」「環境にもお財布にも優しい住宅」として注目を集めています。

「スマートホーム」とは何が違う?

スマートハウスに似た言葉として「スマートホーム」という言葉もあります。スマートホームは家そのものではなく、外部のネットワークにつながることで住む人に利便性や安心を提供するテクノロジーを指しています。

代表的なものには、スマートフォンでドアの施錠・解錠ができるスマートロックや、さまざまな家電を音声でコントロールするスマートスピーカーなどがあります。一方、スマートハウスは、1980年代にアメリカで提唱された家に対する概念で、省エネに特化したものとして考えられています。

近年では、スマートホームとスマートハウスとは、ほぼ同じものと考えられていますが、それぞれの特徴や目的を理解して、自分のライフスタイルや価値観に合った選択をすることが大切です。

注文住宅でスマートハウスにするメリット

スマートハウスには多くのメリットがあります。以下にその主なポイントを挙げます。

電気料金の削減

スマートハウスの最大のメリットは、電気料金の大幅な削減です。太陽光発電などを利用することで、外部からの電気供給の必要が減少し、結果的に電気料金を抑えることができます。また、エネルギーの最適な運用により、ピーク時の電力使用を抑制することも可能となり、電力会社からのピークカットのインセンティブを受け取ることもできます。

エネルギーの見える化

HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を利用することで、家庭内のエネルギー消費の詳細を把握することができます。これにより、無駄なエネルギー消費を削減することが可能です。具体的には、家電の使用状況や消費電力をリアルタイムで確認することができ、それに基づいてエネルギーの使用を最適化することができます。

災害時の安全性

スマートハウスは、蓄電池を持つため、停電時でも一定時間の電力供給が可能です。これにより、災害時の安全性が向上します。特に、日本のような地震が多い国では、停電時の電力供給は非常に重要です。また、蓄電池を利用することで、災害時の非常用電源としても活用することができます。

快適な生活環境の実現

スマートハウスの技術を活用することで、室内の温度や湿度を自動で調整することができます。これにより、季節に応じた快適な生活環境を実現することができます。また、人の生活リズムや好みに合わせて、照明やエアコンの設定を自動で変更することも可能です。

環境への配慮

スマートハウスは、エネルギーの有効活用を目指すことで、CO2排出量の削減にも貢献します。これにより、地球温暖化の防止や環境保護にも寄与することができます。

これらのメリットを考慮すると、スマートハウスは現代の住宅に求められる多くの要件を満たすものといえるでしょう。

スマートハウスにするデメリットや注意点とは

スマートハウスにもデメリットや注意点が存在します。

初期投資の高額

太陽光発電やHEMSの導入には高額な初期投資が必要です。そのため、導入を検討する際は、長期的な視点でのコストパフォーマンスを考慮する必要があります。また、発電設備や蓄電池などの設備を備えたスマートハウスは、一般的な住宅よりも初期費用が高額です。

これらの設備は定期的なメンテナンスや交換が必要です。たとえば、太陽光パネルの寿命は約20年、国税庁が定める法定耐用年数は17年とされています。

設備のメンテナンス

ソーラーパネルや蓄電池は、定期的なメンテナンスが必要です。経年劣化したソーラーパネルは発電効率が低下します。きちんとメンテナンスすれば、これよりも長持ちするかもしれません。しかし、経年劣化により性能が低下することも考慮する必要があります。

自治体の補助金の利用

スマートハウスに興味があるものの費用面が心配な場合、国や自治体の補助金制度が利用できるか確認してみてください。補助金の額や適用条件、申請期間などはそれぞれに異なります。地域によっては補助金制度がなかったり、募集期間が終了していたりするため、ハウスメーカーの担当者に相談してみることをおすすめします。

以上の点を考慮しながら、スマートハウスの導入を検討することが重要です。デメリットや注意点を理解し、長期的な視点での判断を行うことで、より快適で持続可能な生活を実現することができます。

まとめ

近年、エコロジーとテクノロジーの結合により、「スマートハウス」が住宅業界で注目されています。スマートハウスは、IoT技術を活用し、家電製品や設備を一元管理することで、生活の快適さとエネルギーの最適化を追求する住宅です。特に、HEMSを使用して家庭内のエネルギー消費を管理し、再生可能エネルギーを利用して電気料金を削減するメリットがあります。

しかし、高額な初期投資や設備のメンテナンスが必要な点を考慮する必要があります。自治体の補助金制度を利用することで、費用の負担を軽減することも可能です。スマートハウスの導入を検討する際は、これらのメリットとデメリットを理解し、長期的な視点での判断が求められます。

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