注文住宅の外観はサイディングとガルバリウムのどちらがお得か

公開日:2023/08/15


一般的に注文住宅の外壁には、サイディングとガルバリウムといったものが使用されます。どちらの材料を採用するかによって、建物の見た目や費用が大きく異なるため、注文住宅を建てる際には慎重に検討する必要があります。そこで今回は、サイディングとガルバリウムのそれぞれの特徴について詳しく解説します。

サイディングとは

まずはサイディングの外壁について解説します。サイディング外壁といっても、実はいくつかの種類があります。以下、4種類のサイディング外壁についてそれぞれ特徴を紹介します。

窯業系

まず、窯業系サイディングは日本の一般住宅の約7割を占めているといわれています。この種類のサイディングは、セメントと繊維を原料として作られており、防火性、防水性、断熱性、防汚性のバランスが非常に優れています。また、豊富なデザインのラインナップも魅力のひとつです。ただし、通気が悪く防水性が低いため、定期的なメンテナンスが必要となるデメリットがあります。

金属系

次に、金属系サイディングの大きな特徴は軽量であることです。窯業系に比べると約4分の1程度の重量で、メンテナンスがしやすく、リフォームでの採用が多い傾向にあります。また、断熱性が高いため寒い地域の住宅に向いています。しかしその一方で、金属であるゆえに衝撃に弱く、温度変化や汚損によるサビの発生があります。

木質系

天然の木を採用している木質系サイディングは、自然の木目が特徴で、熱を吸収しにくい素材であるため断熱性にも優れています。しかし、防火性や防水性が劣っているため、メンテナンス費用や手間がかかってしまうことがあります。

樹脂系

日本ではあまり普及していない樹脂系サイディングですが、塩化ビニル樹脂を用いたこの種類は、軽量で耐久性に優れ、メンテナンス面でも多くのメリットがあります。ただし、このサイディングを施工する業者がほとんどいないため、日本の注文住宅における普及は進んでいません。

ガルバリウムとは

次にガルバリウムについてみましょう。ガルバリウムとは、鉄鋼材料に亜鉛・アルミニウム合金をめっきした金属材料のことです。建築材料としては、住宅の外壁材や屋根材として使用されることが多いです。

耐久性がよい

ガルバリウムは、鉄鋼材料に亜鉛をめっきしたものと比べて、耐食性や耐久性が向上しています。また、アルミニウムを合金化することで、より耐食性が強化され、鉄鋼材料に比べて軽量でありながら強度が高いという特徴があります。

メンテナンス性に優れる

住宅の外壁材として使用される場合、ガルバリウムは、メンテナンス性がよく、汚れがつきにくいため、長期間美観を維持できます。また、塗装しやすく多様な色・質感を実現できます。

熱くなりやすいというデメリットも

デメリットとしては、ガルバリウムはアルミニウムが含まれるため、熱伝導率が高く、夏場は建物内部が熱くなりやすい傾向があります。そのため、断熱材や遮熱材を併用することが多いです。

正確な加工技術が求められる

ガルバリウムの加工には専門知識が必要であり、加工不良による耐食性の低下や、亀裂や腐食の原因になる可能性があるため、正確な加工技術が必要です。

外壁に選ぶならどちらがお得?

サイディングとガルバリウムの特徴を知ったところで、どちらがお得であるのか気になることでしょう。外壁は工事費用であるイニシャルコストだけで判断するのではなく、メンテナンス費用などのランニングコストも考慮しなければなりません。イニシャルコストとランニングコスト、それぞれの側面から解説します。

イニシャルコスト

厚みや材質によって異なりますが、一般的にはサイディングの方がガルバリウムより、工事費用は安い傾向にあります。サイディングは多くのメーカーで取り扱いがあることから、外壁材料の中では最も安く施工できる材料といえるでしょう。

一方でガルバリウムはサイディングと比べると、加工技術が必要なことから、工事費用が高い傾向にあります。また、断熱材や遮熱材を併用することが望ましいため、費用がかさむ場合があります。

ランニングコスト

住宅の外壁は雨風に当たり劣化していくものなので、メンテナンスを行わなければなりません。外壁の材料を検討する際には工事費となるイニシャルコストだけではなく、ランニングコストも考慮しておく必要があります。サイディングは劣化すると雨水が侵入してしまう恐れがあるため、塗装などによる10〜15年スパンで定期的なメンテナンスが必要です。

サイディングに対して、ガルバリウムは金属製であることから穴が空かない限り、雨水が侵入するリスクはありません。またサビも発生しにくいことから、サイディングのようなメンテナンスは不要となります。工事費用はサイディングより高いガルバリウムですが、ランニングコストが抑えられる点が魅力的です。

まとめ

サイディングとガルバリウムは、それぞれに優れた特徴があり、建物の規模やデザイン、仕様によってコスト面も変わります。しかしながら、外壁を検討する際は工事費用や材料費などのイニシャルコストだけではなく、建てた後のメンテナンス費用となるランニングコストまで含めて検討する必要があります。一般的にはサイディングの方が工事費用を安く抑えられますが、定期的なメンテナンス費用が発生します。一方でガルバリウムは工事費用が高くつきますが、サイディングと比べてメンテナンスが少なく済むことからランニングコストを抑えられます。

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